佐々岡カープにもの申します
佐々岡カープ1年目は、セリーグ5位との成績。
本当にこれが、かつてのセリーグの覇者場なのか?
この結果を仕方なしとするのか、しないのか、筆者は、5位になるほど、カープ選手のポテンシャルは、悪くないと感じている。
カープの監督が、佐々岡監督になって初めての年。
コロナ禍で、通常のペナントレースとは、異なるスタートとはなったが、これは、どの球団とて同じこと。
カープの新監督が、佐々岡監督になる報道の中で、気になったフレーズがある。
「守り勝つ野球を目指す」。
監督の言葉だ。
筆者は、この言葉が引っ掛かって仕方なかった。
筆者は、広島出身、小学校の頃から、カープファンで、忘れもしない、小学6年の時、カープは、日本シリーズで、近鉄と対戦。
日本一になった年だ。
ノーアウト満塁の絶体絶命のピンチから、江夏豊の3者連続三振と言う嘘のようなピッチングで、見事、切り抜け、日本一を勝ち取った時の光景を未だに、鮮明に覚えている。
カープは、守り勝つチームなのか?
いや、カープは、「攻撃力のあるチームだ」。
攻撃力を軸に置かずして、「勝利はない」と思っている。
理屈は、簡単である。
守りだけで、「点」は取れない。
それだけである。
攻撃力があってはじめて、守り勝つことができる。
コロナ禍で、プロ野球がとうなるか、見えない時だったが、この言葉を聞いて、今年のカープに優勝はないと感じた。
カープはなぜ、5位の成績に終わったのか
投手陣の相次ぐ戦線離脱、ジョンソンの不調。
改めて、筆者の脳裏によぎったフレーズは、「守り勝つ野球」。
既に、終わりが見えていた。
故障だから、仕方なし?
いや、一流のプロフェッショナルは、筆者の知る限り、「故障」しない。
今年ほど、カープのテレビ中継を途中で、見るのを辞めてチャンネルを変えた年はない。
毒を吐くと言われようと、やめることはできない。
観戦している、ファンがそう思うと言うことは、恐らく、プレーをしている選手達は、10倍も、100倍もそう、感じていたに違いない。
これは、監督をはじめとする首脳陣の責任である。
ペナントレース、5位の結果に導いたのは、監督をはじめとする首脳陣にある。
名もなき、元、高校球児が、そう思うのだから、どうしようもない。
名もなき、高校球児だも分かる、「それ、おかしいだろ」という采配の振り方。
プロフェッショナルだと言うなら、プロフェッショナルな、試合をしなければいけない。
負けても、やむ無しと言う試合をしなければ、いけないのである。
その裏に、次の年のこと、主要選手の動向があるのか無いのか知らないが、今年は、今年で、1試合、1試合に、命を削って、プレーしてもらわなければ、ファンに失礼である。
なぜ、監督と首脳陣が原因だと思うのか
筆者が、なぜ、5位の結果を、監督をはずめとする首脳陣の責任だと、思うかと言うと、采配が、「狂っている」からだ。
お前のような、野球のことも知らない、中途半端な元、高校球児に何が分かるのか?
と言われるかも知れない。
しかし、言わせていただく。
プロフェッショナルとは、思えない、選手起用。
今年は、トライアルと言わんばかりの選手起用。
FAを見越したかのような、選手起用。
「数値」に偏りすぎの選手起用。
随所に、「意味不明」な選手起用が、目立った。
筆者が、チャンネルを変えるのは、いつも、この瞬間だ。
プロ野球も、スポーツだが、勝負事である。
毎日、「勝つ」か「負けるか」である。
外に出たいと言っている選手がいるなら、初めから終わりまで、出さなければいい。
シーズン途中でも、すぐに本人の思うようにさせればいい。
ちょっと打率が、下がったくらいで、主軸を外してはダメだ。
逆に、打率も上がらない、同じ球で繰り返し、三振するような新人をいつまでも起用しては勝てない。
まるで、真反対の采配の振りよう。
あとは、首脳陣の「覇気」のなさ。
筆者は、会社員だが、勤務中に、周りにマイナスになる影響を与えてはいけないと教えられてきた。
理由は、その雰囲気が、周りに移るからだ。
もっともな理由だった。
それ以来、少々、体調が悪かろうと、成績が悪かろうと、そういう時こそ、口角をあげるようにしてきた。
最低限のマナーだ。
カープベンチの首脳陣たちの、表情を見ると、「勝とう」という「覇気」が皆無と言えるほど乏しい。
あとは、打順を、いちいち、変えない。
毎日、ある一定のプレーヤーとプレーすることで、自然と、コミュニケーションが取れてくるものである。
スターティングラインナップを、大きくいじりすぎだ。
練習試合では、ないのだ。
一定の主軸は、一定でないと、波長が合わない。
今年の、カープの采配は、「試し、トライアル感」を非常に感じた。
必死に、テレビに、かじりついて見ているファンを、バカにしないで、いただきたい。
とにかく、「一体、何が、やりたいのか」全く分からない采配。
軸が、あちこちにブレまくりで、選手のモチベーションが、ダダ下がりなのが、テレビの画面からも、伺える。
とにかく、「数字」に頼りすぎだ。
潔よくないのである。
例えて、言うなら、サラリーマンの言い訳の材料つくりだ。
負けても、言い訳できる、選手起用。
プロフェッショナルなのだから、サラリーマン的発想では、どうやっても、勝てるはずがない。
監督に必要なのは、「肌感覚」だ。
器が、小さすぎる。
いつも、今年が最後のつもりで采配を振るのが監督だ。
どうすれば、3連覇時代のカープに戻れるか?
数年前の3連覇は、一体、どこへ行ったのか。
あの、怒涛の攻撃を甦らせることは、できないのか?
答えは、「NO」。
今すぐにでも、できる。
選手1人1人の能力は、実に素晴らしい。
監督をはじめ、首脳陣と選手の間にある、蟠りを払拭すること。
テレビを見る限り、主力選手のオーラが、消えかけている。
モチベーションが、ダダ下がりと見える。
モチベーションが下がると、オーラが出ない。
オーラが出ないと、周りに移らない。
周りに移らないと、みんな、オーラがなくなる。
残念ながら、今の、カープは、そう見える。
いいオーラを持っている、選手のモチベーションを下げないで欲しい。
何が原因かと言えば、それは、「信頼」だ。
中堅選手と一流選手を同じ扱いにしては、いけない。
中堅選手が、振るわない時ひは、さっさと、次に変えるべきだが、それを、一流選手にまで、当て嵌めては、逆効果だ。
一流選手は、必ず、役割を果たしてくれる。
そんな、一流選手を、軽々しく、イジるんじゃない。
信用されてないと感じたら、どんな、選手でも、モチベーションは下がる。
野球は、「水もの」だ。
打線は、もっと、水ものだ。
と、いうことが、お分かりでないようである。
水ものだが、一流選手は、モチベーションを維持できる。
維持できている限り、必ず、期待に応えてくれる。
それが、一流選手だ。
失礼ながら、能書きを垂れているが、筆者は、佐々岡監督と同い年だ。
だから、ストレートに言わせていただく。
もっと、選手を信じていただきたい。
疲れていようと、打率が下がろうと誠也は、4番で、田中は、1番、菊池は、2番で不動だ。
クリーンナップは、松山、長野、西川の3選手。
捕手は、翼で基本、不動。
坂倉、大盛は、不安定すぎる、まだまだ、早い。
若手を試したいなら、完全な負け試合で、出せばいい。
チャンスを与えすぎである。
少なくともスターティングラインナップで出す選手じゃない。
勝つための野球をするのが、プロ野球。
試しは、キャンプ中にしていただきたい。
ある、一定の、一流選手は、よっぽどのことが、ない限り、選手を信じて、「不動」を貫いて欲しい。
貫く、耐える、我慢するも、監督の大切な仕事だ。
そうすることで、信頼関係が築かれ、自然といい雰囲気になる。
自分のやり方で、「試してみる」は、今年で終わりにしていただきたい。
左バッターばかりを、2度、連ねても勝てないんだから、「数値」に頼り過ぎても勝てないことが分かったはず。
「野球」とは、選手の込み上げてくるような、モチベーションや首脳陣との信頼関係が、遥かに実力をも上回る「力」を発揮させて、それが、野球の試合の流れに繋がるもの、最も大切なのは、「大事なところで、打つか、守るか」。でしょ。
それが、分かっているなら、もう、今年と同じ轍を踏まないでいただきたい。
それが、できないようなら、我慢強いファンも応援する、モチベーションを失ってしまいます。